サンデーウェル（1992年生、母ウメノシルバー）

サンデーウェル（1992年5月23日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時6歳）と交配したウメノシルバーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム（株）。戦績は、中央平地15戦3勝2着1回。1995年のセントライト記念(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

11月6日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 雨/良）に出走。馬体重は434kg。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3歳（1995年）

6月10日、約7か月の休み明けで迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアカネサコンに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

7月22日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（福島芝1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月6日、中1週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアマノワカクサに1馬身3/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

9月9日、中2週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の袖ケ浦特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったステージプリマに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシグナルライトを半馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月5日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（5戦3勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って17着に敗れた。

4歳（1996年）

8月4日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた11戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（6戦3勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた12戦目は、葉月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（7戦3勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（8戦3勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

10月6日、中3週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

5歳（1997年）

6月15日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。