ザッツザプレンティ（2000年生、母バブルプロスペクター）

ザッツザプレンティ（2000年5月26日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「こいつは最高！」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時7歳）と交配したバブルプロスペクターが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着3回。2003年の菊花賞(G1)に勝利した他、2003年のジャパンカップ(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,400万円（85万×40口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月2日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズカドリームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエイシンチャンプにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

12月21日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチキリテイオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

3歳（2003年）

3月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

4月20日、中5週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

6月1日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

9月28日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

10月26日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のリンカーンを3/4馬身振り切って最後の一冠を手中に収めた。

11月30日、中4週で迎えた9戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったタップダンスシチーに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

12月28日、中3週で迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

4歳（2004年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったリンカーンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月2日、中5週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤勝己騎手（7戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

5月29日、中3週で迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で安藤勝己騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5歳（2005年）

4月9日、約9か月半の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。