ゼルトザーム（2021年生、母ロザリウム）

ゼルトザーム（2021年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「不思議な(独)」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時18歳）と交配したロザリウムが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は富田牧場。2023年の函館2歳ステークス(G3)に勝利した他、2023年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

6月17日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー函館（函館ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワイワイレジェンドに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月15日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のナナオに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月4日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた4戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

12月13日、中2週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（国際交流）（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

3歳（2024年）

1月8日、中3週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 小雨/重）に58kgの斤量を背負って出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。

10月19日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

12月15日、中7週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、コールドムーンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

4歳（2025年）

2月23日、中9週で迎えた10戦目は、高杉吏麒騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた11戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高杉吏麒騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

7月18日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、アフター5スター賞トライアル（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた13戦目は、武蔵野オープン（大井ダート1200m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月15日、中4週で迎えた14戦目は、クンツァイト賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた15戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、イヴニングスター賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。