アイラブテーラー（2016年生、母タケショウレジーナ）

アイラブテーラー（2016年5月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「愛してる+冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトーセンラー（当時8歳）と交配したタケショウレジーナが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は富菜牧場。2019年の京阪杯(G3)で2着に入った他、2021年の京阪杯(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、富菜牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、中西浩一によって864万円で落札された。

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

2月3日、デビュー戦は岡田祥嗣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマルシュロレーヌを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月2日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡田祥嗣騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したグラナタスにアタマ差届かず2着に惜敗した。

3月23日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡田祥嗣騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヘイワノツカイをクビ差振り切って2勝目を収める

6月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの舞子特別（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡田祥嗣騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコパノピエールに2馬身半の差をつけて優勝

10月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエイティーンガールをクビ差振り切って久しぶりの一戦を物にした。

11月24日、中4週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したライトオンキューを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2020年）

1月11日、中6週で迎えた7戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョーカナチャンを上がり3位の末脚で半馬身差し切って5勝目をゲットした。

3月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず18着に終わった。

12月19日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、4着に終わった。

5歳（2021年）

1月9日、中2週で迎えた10戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい16着に敗れた。

2月20日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G3の夕刊フジ賞オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に敗れた。

7月18日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月17日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月18日、中2週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2022年）

3月27日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

5月29日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に敗れた。

10月29日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず18着に終わった。

7歳（2023年）

3月26日、約4か月半の休養明けで迎えた24戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

2023年3月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。