ヘイワノツカイ（2016年生、母ジョイチャイルド）

ヘイワノツカイ（2016年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「平和の使い」。毛色は栗毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時9歳）と交配したジョイチャイルドが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は前野牧場。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月13日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

10月27日、中1週で迎えた2戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスギノヴォルケーノに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月15日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3歳（2019年）

1月6日、中2週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

3月23日、中7週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたアイラブテーラー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月28日、中4週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったブレイブメジャーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月19日、中2週で迎えた8戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、伸びてきたサトノフォース決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月22日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4歳（2020年）

1月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったバールドバイにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

2月15日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のレディードリーをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月8日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

6月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの相模湖特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

7月25日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

8月30日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた18戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず14着に敗れた。

11月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

5歳（2021年）

1月10日、中4週で迎えた21戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスのテレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた24戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り雨/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上2勝クラスの両国特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（5戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月8日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

9月26日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラスの木更津特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（5戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、3着を確保した。

10月17日、中2週で迎えた28戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鷹巣山特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた29戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

12月25日、中6週で迎えた30戦目は、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

6歳（2022年）

1月9日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（6戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

2022年1月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

2月10日、中4週で迎えた32戦目は、吉井章騎手を鞍上に迎えて、如月賞（大井ダート1600m 内回り雪/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた33戦目は、スプリングタイム賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井章騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

6月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた34戦目は、谷内貫太騎手を鞍上に迎えて、ムーンストーン賞（大井ダート1650m 曇/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

6月29日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた35戦目は、秋葉原賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷内貫太騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた36戦目は、デネブ賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で谷内貫太騎手（2戦0勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

7月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、サマービーチ賞（大井ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で谷内貫太騎手（3戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。