ブライダルベール（2006年生、母ファンシーブライド）

ブライダルベール（2006年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ツユクサ科の常緑多年草。草姿が花嫁がかぶるベールに似ている」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したファンシーブライドが20歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地31戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の英彦山特別(500万下)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,365万円（6.83万×200口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月29日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は384kg。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

12月13日、中1週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、6着に終わった。

3歳（2009年）

1月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

2月22日、中5週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

3月8日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

4月19日、中5週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

7月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線に入ると、前で粘るジャグラーキングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月25日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したドリームライナーにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下のインディアトロフィー（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月20日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（5戦0勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

11月14日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/重）に出走。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

12月26日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は鮫島良太騎手（6戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4歳（2010年）

2月13日、中6週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

3月21日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（7戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したレイクメリットにハナ差届かず2着に惜敗した。

4月18日、中3週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた16戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したサマーアクトレスにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月12日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（8戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（9戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のサンマルエミネムをハナ差振り切って2勝目を手中に収めた。

8月8日、中2週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

9月25日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（10戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（11戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

5歳（2011年）

2月13日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

3月27日、中5週で迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

5月14日、中6週で迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

7月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬田特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島良太騎手（12戦0勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では決め手が足りず16着に終わった。

8月7日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（13戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

9月24日、中6週で迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた30戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

12月17日、中8週で迎えた31戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。