ドリームライナー（2006年生、母ファーストナイト）

ドリームライナー（2006年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「夢のＧ１定期便」。毛色は鹿毛。種牡馬のFusaichi Pegasus（当時9歳）と交配したファーストナイトが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）井高牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着5回、中央障害1戦0勝、地方4戦0勝。2011年のアルデバランステークス(オープンハンデ)で3着に入った他、2012年の川崎マイラーズ(A1以下 S3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、井高牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、青山洋一によって1億500万円で落札された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

12月7日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたキタサンアミーゴ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月21日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2009年）

2月22日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月15日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマイネルメビウスに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい5着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

5月30日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったナリタクリスタルにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

6月13日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の南相馬特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、マヤノゴクウに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月25日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のブライダルベールをクビ差振り切って2勝目を手にした。

9月21日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

12月6日、中8週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の2009ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って12着に敗れた。

4歳（2010年）

1月16日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

3月28日、中9週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナムラブレットに5馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

4月11日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の阪神スプリングプレミアム（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

6月12日、中8週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の御陵ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のメイショウタメトモをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

7月17日、中4週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたタガノクリスエス決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

9月12日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、キングスエンブレムに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の京都クラウンプレミアム（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のメイショウタメトモに3馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

11月7日、中1週で迎えた22戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

12月25日、中6週で迎えた23戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

5歳（2011年）

1月5日、中1週で迎えた24戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

1月23日、中2週で迎えた25戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に敗れた。

2月12日、中2週で迎えた26戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

10月1日、約7か月半の休養明けで迎えた27戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた28戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた29戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

12月18日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。

6歳（2012年）

4月19日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、’12ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた32戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

10月24日、約5か月半の休み明けで迎えた33戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

11月28日、中4週で迎えた34戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。