タガノクリスエス（2005年生、母タガノチャーリーズ）

Tagano Kris S

2005.03.11

タガノクリスエス（2005年3月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時6歳）と交配したタガノチャーリーズが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠タガノファーム。戦績は、中央平地33戦5勝2着8回。2010年のペルセウスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月10日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。17頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3歳（2008年）

1月5日、中4週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったコロナグラフに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

1月19日、中1週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクレアシオンに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月10日、中2週で迎えた5戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったトシナギサに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月24日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ヴィアラクテアに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

9月7日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のイノチノアカリをクビ差振り切って優勝

10月4日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月1日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったメリッサにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月24日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月29日、連闘で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2009年）

8月1日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレジアスに2馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

9月20日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるフサイチピージェイに3/4馬身届かず2着となった。

11月28日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したケイアイガーベラを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中2週で迎えた18戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったラストアローにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

5歳（2010年）

1月11日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のドリームトラベラーに1馬身3/4の差をつけて制した。

2月14日、中1週で迎えた21戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、最後はゲバルトステイヤーと並んで3着同着となった。

6月12日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の御陵ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた24戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドリームライナーをアタマ差振り切って5勝目を獲得した。

8月28日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた26戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

10月9日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンカモンを差し切れず、1馬身差の2着となった。

6歳（2011年）

1月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた28戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月12日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月2日、中6週で迎えた30戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4月24日、中2週で迎えた31戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

7月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、祇園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

8月27日、中5週で迎えた33戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。