ゲバルトステイヤー（2004年生、母アニーカ）

ゲバルトステイヤー（2004年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「力（独）＋ステイヤー」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したアニーカが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富田牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着2回、地方16戦9勝2着2回。2007年のサンアール大須場外オープン記念(一般C27)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

1月20日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

9月30日、約8か月半の休養明けで迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

12月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、竹下太騎手を鞍上に迎えて、サンアール大須場外オープン記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマーブルラトゥールに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2008年）

1月1日、中1週で迎えた4戦目は、優貴誕生5歳記念（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で竹下太騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のケイウンヴィクトリに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月4日、中4週で迎えた5戦目は、一般C25（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で竹下太騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウトウシに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月22日、中2週で迎えた6戦目は、沈丁花特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹下太騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマチカネエベッサンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月7日、中1週で迎えた7戦目は、座禅草特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で竹下太騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したナムラコマンドに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月28日、中2週で迎えた8戦目は、菜の花特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で竹下太騎手（5戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のマイネルレシタールに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月27日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、勝ったライフブリーズにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

6月1日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマッキーエルメスに1馬身1/4の差をつけて6勝目をつかんだ。

6月28日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の和田岬特別（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

11月29日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。17頭立ての8番人気で18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2009年）

1月11日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルコレドールをクビ差振り切って7勝目をつかんだ。

2月7日、中3週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

2月22日、中1週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたデジタルキャッシュ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

4月26日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のヨクバリに1馬身3/4の差をつけて8勝目を獲得した。

5月16日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

6歳（2010年）

1月17日、約8か月の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

1月30日、中1週で迎えた23戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、最後はタガノクリスエスと並んで3着同着となった。

7歳（2011年）

4月30日、約14か月半の休養明けで迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた26戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の上越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（8戦2勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた28戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天橋立ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

9月30日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、スターサファイアオープン（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

10月10日、中0週で迎えた30戦目は、けやき特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

11月16日、中4週で迎えた31戦目は、丹羽克輝騎手を鞍上に迎えて、アカシア特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

8歳（2012年）

3月26日、約4か月半の休養明けで迎えた32戦目は、別府真衣騎手を鞍上に迎えて、岡豊山歴史公園の桜特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた33戦目は、一般C3-9（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で別府真衣騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイアイモーガンに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月6日、中1週で迎えた34戦目は、一般C3-8（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で別府真衣騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ケイアイモーガンに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月12日、連闘で迎えた35戦目は、一般C3ロ（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で別府真衣騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンライトライダーに9馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月18日、連闘で迎えた36戦目は、一般C3-5（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で別府真衣騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフサイチカムーンを異次元の末脚で半馬身差し切って断然人気に応えた。

6月10日、中2週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた37戦目は、一般C3-5（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で別府真衣騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のケイアイモーガンに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月17日、連闘で迎えた38戦目は、一般C3-2（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で別府真衣騎手（6戦4勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。