ラストアロー（2004年生、母サンヨウアロー）

ラストアロー（2004年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「最後の矢。母サンヨウアローの最後の仔だから」。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時19歳）と交配したサンヨウアローが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地20戦5勝。2010年の大沼ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

4月15日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は452kg。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

8月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のチャームピクチャーに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（2008年）

3月9日、約7か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒカルアモーレを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って久々の一戦をモノにした。

3月15日、連闘で迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

6月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

9月21日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウィッシュビーワンに2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

5歳（2009年）

1月25日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

3月7日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、5着に入り込んだ。

11月22日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月19日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦2勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタガノクリスエスに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6歳（2010年）

1月9日、中2週で迎えた12戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

2月14日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

5月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた15戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウタメトモをハナ差振り切って優勝

7月3日、中4週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月18日、中1週で迎えた17戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

9月20日、中8週で迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた19戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた20戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。