コロナグラフ（2005年生、母フラワーコロネット）

コロナグラフ（2005年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「太陽コロナを常時観測できる望遠鏡」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時7歳）と交配したフラワーコロネットが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦5勝2着6回、地方2戦1勝。2008年の伏竜ステークス(オープン)で2着に入った他、2012年の隅田川オープン(ハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、メイショウクオリアに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のタガノクリスエスに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月8日、中8週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーホウオルビスを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

4月6日、中3週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったナンヨーリバーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月3日、中3週で迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

7月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

9月15日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシャドウストライプに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

10月18日、中4週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の第32回アジア競馬会議東京大会記念（東京ダート2100m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

4歳（2009年）

3月1日、中9週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ナムラハンターにハナ差交わされて2着に惜敗した。

3月15日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

8月23日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のハーベスト特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

10月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では生得の持続力で渋太く持ち堪えて、最後は2着のフォルミダービレをアタマ差振り切って4勝目をつかんだ。

11月15日、中5週で迎えた19戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の東北ステークス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

12月27日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の2009フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

5歳（2010年）

1月9日、中1週で迎えた21戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったラッシュストリートに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月14日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、勝ったトーホウアタックにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月28日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、勝ったタマモクリエイトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月17日、中2週で迎えた24戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のストロングバサラに2馬身半の差をつけて5勝目をゲットした。

5月23日、中4週で迎えた25戦目は、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武幸四郎騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

7月3日、中5週で迎えた26戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた27戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

8月28日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月9日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

12月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた30戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

6歳（2011年）

1月15日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた31戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

3月6日、中6週で迎えた32戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

11月20日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

7歳（2012年）

1月26日、中9週で迎えた34戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

3月29日、中8週で迎えた35戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの隅田川オープン（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のビービーガザリアスに1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。