ラッシュストリート（2005年生、母ノーザンセレナード）

ラッシュストリート（2005年3月22日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「急ぐ道、向こう見ずに進む道」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時13歳）と交配したノーザンセレナードが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川隆則。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回、地方2戦1勝。2010年の佐賀記念(Jpn3)に勝利した他、2010年の名古屋大賞典(Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、前川隆則から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、ノースヒルズマネジメントによって1,165.5万円で落札された。

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

8月12日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

9月9日、中3週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月13日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウエスタンシーザーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月17日、中4週で迎えた4戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたスマートファルコン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

4月11日、約16か月の休み明けで迎えた6戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の花見山特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6月13日、中4週で迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月1日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

8月22日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下のシンガポールターフクラブ賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインオラリオを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

9月13日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の魚沼特別（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で赤木高太郎騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のチノハテマデモに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月17日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で赤木高太郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

12月12日、中7週で迎えた14戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

5歳（2010年）

1月9日、中3週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のコロナグラフに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月11日、中4週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のフサイチピージェイを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月17日、中4週で迎えた17戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月25日、中5週で迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に終わった。

12月11日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた19戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。競走中止となった。