フサイチピージェイ（2005年生、母リアリーライジング）

フサイチピージェイ（2005年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋プライベートジェット機の略称」。毛色は鹿毛。種牡馬のAwesome Again（当時11歳）と交配したリアリーライジングが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦6勝2着4回、地方5戦0勝2着1回。2010年の佐賀記念(Jpn3)で2着に入った他、2009年のベテルギウスステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、関口房朗によって1億500万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

3月23日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

4月5日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のセレスコクオーに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月24日、中6週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

7月27日、中8週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

9月14日、中6週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、パープルアカデミーにハナ差交わされて2着に惜敗した。

9月28日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマチカネカミカゼに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月18日、中2週で迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のナムラマハラジャに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月16日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、エプソムアーロンに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月13日、中3週で迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、フラムドパシオンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

12月27日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

4歳（2009年）

6月7日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったタカオセンチュリーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタガノクリスエスを3/4馬身振り切って久方ぶりの一戦を制した。

11月15日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のグランプリサクセスに3馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

12月12日、中3週で迎えた14戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のメイショウクオリアをクビ差振り切って1番人気に応えた。

12月26日、中1週で迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5歳（2010年）

2月11日、中6週で迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したラッシュストリートを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

7月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（6戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

10月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（7戦4勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月7日、中4週で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

6歳（2011年）

6月22日、約7か月半の休み明けで迎えた22戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

8月3日、中5週で迎えた23戦目は、S3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた24戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。