ナンヨーリバー（2005年生、母シアトルギャル）

ナンヨーリバー（2005年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋川」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスキャン（当時17歳）と交配したシアトルギャルが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）三好牧場。戦績は、中央平地10戦4勝2着1回、地方3戦1勝。2008年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)に勝利した他、2008年のしらかばステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

8月11日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したグリフィスを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月8日、中3週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエリザベスサクラをクビ差振り切って初白星を挙げた。

10月28日、中4週で迎えた4戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

12月15日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

3歳（2008年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、3歳500万下の朱竹賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、4着に入った。

3月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシュリクンに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

4月6日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のコロナグラフを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

4月29日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウイントリガーに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

7月9日、中9週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

8月23日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のエアアドニスをハナ差振り切って勝利をモノにする

9月23日、中3週で迎えた13戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。