キャンベルジュニア（2012年生、母Melito）

キャンベルジュニア（2012年7月27日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「キャンベルの息子」。毛色は鹿毛。種牡馬のEncosta De Lago（当時19歳）と交配したMelitoが7歳のときに産んだ仔が本馬である。2018年の京王杯スプリングカップ(G2)で2着に入った他、2017年、2018年とダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で2回2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

4月25日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は518kg。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマコトギンスバーグに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月16日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキングカラカウアをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

7月5日、中6週で迎えた3戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

12月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサウンドバーニングに2馬身半の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

4歳（2016年）

1月17日、中5週で迎えた5戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたクルーガー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

2月28日、中5週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のフェルメッツァに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月3日、中4週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

7月2日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

11月27日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたナスノセイカン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5歳（2017年）

3月19日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のドーヴァーに2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4月1日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したロジチャリスに半馬身届かず2着に敗北した。

5月13日、中5週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

10月28日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

12月23日、中7週で迎えた14戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

6歳（2018年）

3月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたヒーズインラブ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月12日、中5週で迎えた16戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたムーンクエイク決め手に屈してアタマ差の2着となった。

6月3日、中2週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい11着に終わった。

8月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

9月30日、中4週で迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

7歳（2019年）

1月5日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

7月21日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

10月19日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦0勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、6着を確保した。

8歳（2020年）

2月9日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

2020年4月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。