ヒーズインラブ（2013年生、母シーズインクルーデッド）

ヒーズインラブ（2013年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「彼は恋している。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時7歳）と交配したシーズインクルーデッドが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、シルクホースクラブによって2,100万円で落札された。

シルクホースクラブにて総額2,500万円（5万×500口）で一口馬主が募集された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

11月14日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は520kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスカイノメジャーを異次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下のシクラメン賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

3歳（2016年）

3月20日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したカープストリーマーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月17日、約6か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウラバンドをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

10月9日、中2週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の六社特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

12月17日、中9週で迎えた6戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

4歳（2017年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

1月28日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月20日、中6週で迎えた9戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビヨンジオールに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月16日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオートクレールをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

4月30日、中1週で迎えた11戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

7月29日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

12月3日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5歳（2018年）

1月13日、中5週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したロジクライに3/4馬身届かず2着となった。

3月4日、中3週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリアザトラックを豪脚でアタマ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

3月31日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤岡康太騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキャンベルジュニアを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

6月3日、中8週で迎えた18戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（7戦3勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

9月9日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（8戦3勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

10月20日、中5週で迎えた20戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（9戦3勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず最後はジャンダルムと並んで7着同着となった。

11月18日、中3週で迎えた21戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（10戦3勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

6歳（2019年）

1月5日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（11戦3勝）。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

3月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた24戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（12戦3勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

6月16日、中4週で迎えた25戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

7月21日、中4週で迎えた26戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

9月8日、中6週で迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

11月16日、中9週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（13戦3勝）。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

12月22日、中4週で迎えた29戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

7歳（2020年）

2月8日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、アルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

2020年2月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3月12日、中4週で迎えた31戦目は、木之前葵騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた32戦目は、枝垂桜特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木之前葵騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオンワードマリーをハナ差振り切って久々に白星を挙げた。

4月9日、中1週で迎えた33戦目は、卯月昇竜戦（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木之前葵騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた34戦目は、小栗孝一メモリアル（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木之前葵騎手（3戦1勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴィクトアリーを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月15日、中1週で迎えた35戦目は、エメラルド特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木之前葵騎手（4戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。