ヴィクトアリー（2015年生、母ドラゴンアリー）

ヴィクトアリー（2015年4月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「父名より＋母名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時8歳）と交配したドラゴンアリーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は有限会社吉田ファーム。2020年の兵庫サマークイーン賞(牝地方重賞)で2着に入った他、2020年の佐賀ヴィーナスカップ(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

1月6日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

4月15日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。

6月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイセイアピールを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月21日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

10月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

4歳（2019年）

3月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

4月20日、中3週で馬体重を前走からさらに26kg減らして迎えた7戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

5月23日、中4週で馬体重を前走から35kg戻して迎えた8戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったキラキラオーラに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中1週で迎えた9戦目は、友ちゃんバースデイ・イヴ記念（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセブンシーミノルに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月5日、中3週で迎えた10戦目は、小暑特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺竜也騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコノチヲツナイデに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月15日、中0週で迎えた11戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、令和元年武将様生誕記念の陣（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のソリティアリングに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月12日、中3週で迎えた12戦目は、夏衣賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺竜也騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のステラポラーレに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月28日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、処暑特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のハーリーバーリーに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月2日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、AGI名古屋城カップ（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺竜也騎手（5戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプローチダを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月8日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺竜也騎手（6戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月6日、中3週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた16戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺竜也騎手（7戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5歳（2020年）

1月9日、中4週で迎えた17戦目は、福寿草特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺竜也騎手（8戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアセイラントを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月6日、中3週で迎えた18戦目は、初花月特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺竜也騎手（9戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバレンティーノに5馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた19戦目は、小栗孝一メモリアル（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で渡辺竜也騎手（10戦6勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、ヒーズインラブに交わされて1馬身差の2着に敗れた。

5月24日、中2週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた20戦目は、牝馬限定地方重賞の佐賀ヴィーナスカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で渡辺竜也騎手（11戦6勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入った。

7月24日、中8週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた21戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で渡辺竜也騎手（12戦6勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったエイシンセラードに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月30日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフルドリーマーカップ（水沢ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で渡辺竜也騎手（13戦6勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

6歳（2021年）

7月20日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から7kg戻して迎えた23戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、文月特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定オープンのフェアリーカップ（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。