クリアザトラック（2014年生、母クロウキャニオン）

クリアザトラック（2014年2月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「そこ退け道をあけよ」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時12歳）と交配したクロウキャニオンが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2017年の江の島特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月5日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサイレントアスカに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月18日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3歳（2017年）

3月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプラチナムバレットをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

3月25日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

6月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキャプテンペリーを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

12月3日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたデアレガーロ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中1週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2018年）

3月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ヒーズインラブにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

3月18日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（6戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

6月16日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（7戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の有松特別（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったインディチャンプにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中2週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

10月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた17戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月17日、連闘で迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

5歳（2019年）

6月15日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスの小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた20戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの有松特別（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

10月26日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの柏崎特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた22戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のオースミカテドラルを半馬身振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月15日、中2週で迎えた23戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

6歳（2020年）

2月23日、中9週で迎えた24戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着に入った。

3月8日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上3勝クラスのトリトンステークス（中京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

7月19日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、3歳以上3勝クラスのオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

9月5日、中6週で迎えた27戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

9月20日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

2020年12月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。