ネオユニヴァース（2000年生、母ポインテッドパス）

ネオユニヴァース（2000年5月21日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「新しい宇宙」。2003年にJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したポインテッドパスが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦7勝。2003年の日本ダービー（東京優駿）(G1)に勝利した他、2003年の皐月賞(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月9日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマヤノキャンティに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月14日、中4週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3歳（2003年）

1月18日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のハッピートゥモローをクビ差振り切って順当に勝利した。

2月16日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサイレントディールを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月23日、中4週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサクラプレジデントに1馬身1/4の差をつけて3連勝で2つ目の重賞タイトルを奪取した。

4月20日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサクラプレジデントをアタマ差振り切ってクラシックの栄冠を射止めた。

6月1日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゼンノロブロイを半馬身振り切ってダービー馬の称号を手中に収めた。

6月29日、中3週で迎えた8戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月28日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた11戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2004年）

4月4日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（6戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマグナーテンをアタマ差だけ差し切って5つ目の重賞タイトルをゲットした。

5月2日、中3週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（7戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。