アサバスカ（2012年生、母ハンドオブフェイト）

アサバスカ（2012年2月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「カナダ・アルバータ州の町名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンズ（当時16歳）と交配したハンドオブフェイトが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地8戦0勝2着2回、地方32戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2017年のフライングソーサー賞(一般C1四)。

経歴

デビュー前

池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

4月19日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた2戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

6月20日、中6週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月28日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールドグローリーを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

8月8日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた7戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるエクストラペトルを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

9月20日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月30日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1七八（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

4歳（2016年）

1月15日、中1週で迎えた10戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、雪晴特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた11戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、梅見月特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた12戦目は、若鮎特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着を確保した。

3月16日、中2週で迎えた13戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五六（大井ダート1400m 曇/重）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた14戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五六（大井ダート1400m 曇/重）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた15戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C1六 C2三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた16戦目は、一般C1四五六（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1四五六（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた18戦目は、一般C1四五六（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた19戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、競馬ゲーム「ウイニングポスト」賞（大井ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

9月21日、中9週で迎えた20戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、オフトひたちなか賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

10月14日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた21戦目は、秋晴特別（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた22戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、全日本わんこそば選手権賞（盛岡ダート1400m 小雨/不良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月13日、中1週で迎えた23戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、久慈平岳賞（水沢ダート1800m 晴/不良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた24戦目は、メイドイン盛岡賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月11日、中1週で迎えた25戦目は、奥州衣川・国見平スキー場賞（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。鞍上は木村暁騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた26戦目は、おおつち鯨山トレッキング賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5歳（2017年）

1月3日、連闘で迎えた27戦目は、門松賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村暁騎手（3戦0勝）。6頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

4月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2十（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のネオヴァモスをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

4月17日、中1週で迎えた29戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた30戦目は、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るモエレベローチェを強烈な末脚で半馬身差し切って2勝目を掴み取った。

5月15日、中1週で迎えた31戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

5月22日、連闘で迎えた32戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦2勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月3日、中1週で迎えた33戦目は、宮古・室蘭フェリー就航決定賞（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は木村暁騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた34戦目は、ロリポップ賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、セイザンに3/4馬身交わされて2着となった。

7月2日、中1週で迎えた35戦目は、ピンクスパークル賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったダイワオッズに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた36戦目は、グリーンチャンネル賞（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたオーバーチュア決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月31日、中1週で迎えた37戦目は、フライングソーサー賞（盛岡ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコウギョウマゼランに1馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

8月21日、中2週で迎えた38戦目は、大槌まつり賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた39戦目は、洋野町農業祭賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた40戦目は、一般B2六（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で山本聡哉騎手（11戦3勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。