ユヅルノオンガエシ（2012年生、母ディアン）

ユヅルノオンガエシ（2012年4月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ユヅルの恩返し」。毛色は栗毛。種牡馬のオレハマッテルゼ（当時12歳）と交配したディアンが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）木戸口牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方33戦5勝2着6回。2014年のブロッサムカップ(牝地方重賞)に勝利した他、2014年のプリンセスカップ(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、木戸口牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、酒井美津子によって315万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2014年）

4月29日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったウーマンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた3戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦のエベリンランボルト・ダリア賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、カンガルージュに交わされて4馬身差の2着となった。

8月28日、中1週で迎えた4戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ニシケンツワモノに交わされて2馬身半差の2着となった。

9月23日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤洋一騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るナナミを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月8日、中1週で迎えた6戦目は、2歳（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤洋一騎手（2戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では上々の伸びを見せたが、スターローズにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月22日、中1週で迎えた7戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るタノヒーローを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月13日、中2週で迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のブロッサムカップ（門別ダート1200m 雪/重）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のユメノヒトに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

12月1日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のプリンセスカップ（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月31日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

3歳（2015年）

4月27日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞の日高賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月16日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた12戦目は、ホクレンえん麦特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

8月22日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

10月27日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、AIR-G’MOXY特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた16戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、冬桜特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマニンクレマを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って4勝目を手にした。

12月19日、中5週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた17戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

4歳（2016年）

8月14日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から36kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場勇人騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

10月29日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で的場勇人騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で的場勇人騎手（6戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

5歳（2017年）

2月25日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で的場勇人騎手（7戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

4月4日、中4週で迎えた25戦目は、エイプリルスター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で的場勇人騎手（8戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月17日、中5週で迎えた26戦目は、メイスター賞（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で的場勇人騎手（9戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月4日、中6週で迎えた27戦目は、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で的場勇人騎手（10戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

8月12日、中5週で迎えた28戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、涼風特別（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた29戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた30戦目は、高野誠毅騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二三（大井ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた31戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二三（大井ダート1400m 雨/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったゴーゴーカズキにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月1日、中3週で迎えた32戦目は、東京23区賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のデルマブンザエモンをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

11月17日、中1週で迎えた33戦目は、アザレア賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

11月27日、中0週で迎えた34戦目は、メルセデス・ベンツ日本品川引越記念（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（5戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月25日、中3週で迎えた35戦目は、サンタクロース賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は高野誠毅騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

6歳（2018年）

1月26日、中4週で迎えた36戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、睦月特別（大井ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

4月7日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、陽春特別（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は高松亮騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネルバローネに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5月7日、中3週で迎えた38戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、皐月特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず最後はロキと並んで6着同着となった。

5月20日、中1週で迎えた39戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、青葉特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた40戦目は、麦秋特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂口裕一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

7月2日、中3週で迎えた41戦目は、小暑特別（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は高松亮騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

9月9日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた42戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、白露特別（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた43戦目は、寒露特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。