ワンボイス（2020年生、母リアライズクレア）

ワンボイス（2020年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ひとつの声」。毛色は栗毛。種牡馬のハービンジャー（当時14歳）と交配したリアライズクレアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上欽哉。戦績は、中央平地8戦0勝、地方10戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2024年のふたご座特別(一般C1一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上欽哉から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、岡浩二によって935万円で落札された。

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

1月29日、デビュー戦は角田大河騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

3月25日、中7週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月15日、中2週で迎えた3戦目は、小林勝太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は角田大河騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた5戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田口貫太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田口貫太騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月5日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田口貫太騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

9月7日、中4週で迎えた9戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の妙見山特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったルナビスに詰め切れず、約11馬身差の2着となった。

12月31日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1二三四（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

4歳（2024年）

1月23日、中2週で迎えた11戦目は、おうし座特別（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

2月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、一般C1五六七（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったリコーアストラに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

3月22日、中3週で迎えた13戦目は、ふたご座特別（大井ダート1650m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るハイチサングラスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月24日、中4週で迎えた14戦目は、行人坂賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月6日、中5週で迎えた15戦目は、鼠坂賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月8日、中4週で迎えた16戦目は、アルタイル賞（大井ダート1650m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた17戦目は、清水坂賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月11日、中5週で迎えた18戦目は、金毘羅坂賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で森泰斗騎手（8戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。