ケイアイシャープ（2003年生、母スイートマジョラム）

ケイアイシャープ（2003年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋鋭い」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したスイートマジョラムが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は松田一夫。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

9歳のとき、大滝康晴から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月19日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

3歳（2006年）

2月22日、約5か月の休養明けで迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の紅梅賞（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた3戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

4月29日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で船曳文士騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、アグネスラックに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6月10日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキャッチアシーフを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月2日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、J.カステリャーノ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエビスハルカを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

4歳（2007年）

1月7日、中2週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

3月18日、中9週で迎えた11戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5月5日、中3週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月25日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は船曳文士騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月2日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた16戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

11月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したポートムテキにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月1日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったニューグランジにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月16日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のトゥインクルタイムに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2008年）

1月19日、中4週で迎えた21戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

4月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

4月20日、連闘で迎えた23戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。