コスモリリー（2004年生、母トライトップゴール）

コスモリリー（2004年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ユリ」。毛色は栗毛。種牡馬のオペラハウス（当時16歳）と交配したトライトップゴールが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）向別牧場。戦績は、中央平地17戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、向別牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ビッグレッドファームによって682.5万円で落札された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月24日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ツバサドリームに3/4馬身交わされて2着となった。

10月15日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったコスモフライハイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月5日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3歳（2007年）

1月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月4日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋智大騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

3月25日、中6週で迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 雨/良）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、オメガグッドラックにハナ差交わされて2着に惜敗した。

4月22日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンサンクスを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

5月20日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた9戦目は、R.フラッド騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月8日、中4週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

10月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の小名浜特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

4歳（2008年）

2月23日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

4月13日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月3日、中2週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

7月13日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着を確保した。