チゴイネルワイゼン（1997年生、母ダイナプリズム）

チゴイネルワイゼン（1997年4月11日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時5歳）と交配したダイナプリズムが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦5勝2着1回。2002年のオーロカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、前川泰三によって1,480.5万円で落札された。

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

1月29日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブレイクザレコードに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月12日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

2月27日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

9月2日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスレーターをクビ差振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

9月17日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

10月8日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた6戦目は、増沢由貴子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢由貴子騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

4歳（2001年）

4月8日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のタニノディオーネに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

5歳（2002年）

2月17日、約10か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は増沢由貴子騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のボトムズアップを半馬身振り切って優勝

5月3日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で増沢由貴子騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のキミモールに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月8日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京ダート2100m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で増沢由貴子騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスナークレイアースに半馬身届かず2着となった。

7月6日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢由貴子騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月4日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で増沢由貴子騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月14日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。競走中止となった。