カシノランナウェイ（2010年生、母カシノエスケイプ）

カシノランナウェイ（2010年4月20日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋逃げる。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時18歳）と交配したカシノエスケイプが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は柏木務。戦績は、中央平地32戦1勝2着2回、中央障害6戦1勝2着1回、地方6戦3勝2着1回。2013年の葵ステークス(オープン)で4着に入った他、2012年のひまわり賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

7月28日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のエンブレムゴールに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月25日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、コウエイピースに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2013年）

1月14日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

1月19日、連闘で迎えた4戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のなずな賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦のたんぽぽ賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンツレパードに約12馬身の大差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月23日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月23日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の出石特別（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

7月14日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた13戦目は、霧島賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月14日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分優作騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

9月28日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で国分優作騎手（8戦1勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

10月13日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月3日、連闘で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1200m 雨/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

11月24日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（9戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、逃げるシゲルアセロラを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

12月15日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（10戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

4歳（2014年）

1月12日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（11戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

1月25日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、4着に入った。

2月16日、中2週で迎えた23戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた25戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して13番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（12戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず16着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（13戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（14戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月22日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（15戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に終わった。

7月21日、中3週で迎えた30戦目は、えびの特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分優作騎手（16戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったテイエムゲッタドンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、霧島賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で国分優作騎手（17戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

9月6日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上500万下の八幡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で国分優作騎手（18戦1勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

10月25日、中6週で迎えた33戦目は、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた34戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月7日、中1週で迎えた35戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5歳（2015年）

1月24日、中6週で迎えた36戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/重）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で黒岩悠騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったオーヴァージョイドから1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月7日、中2週で迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で黒岩悠騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月2日、中7週で迎えた39戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黒岩悠騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた40戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

7月20日、中7週で迎えた41戦目は、えびの特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大下智騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカメヤマシャチュウに5馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

8月18日、中3週で迎えた42戦目は、霧島賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で大下智騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムゲッタドンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月25日、中9週で迎えた43戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のウソハッピャクに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6歳（2016年）

2月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた44戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。