オーヴァージョイド（2008年生、母エラティス）

オーヴァージョイド（2008年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「あふれる喜び」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時14歳）と交配したエラティスが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地29戦4勝2着4回、中央障害2戦1勝。主な勝ち鞍は2013年の白鷺特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月27日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

3歳（2011年）

2月5日、中9週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したビームに半馬身届かず2着となった。

5月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月25日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアイファーソングに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月20日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のインペリアルピサに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（2012年）

1月9日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた10戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた12戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったレジアーネに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月18日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤懸貴志騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るライジングサンを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

10月14日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月21日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワンダーアシャードに1馬身の差をつけて優勝

12月22日、中8週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート2000m 曇/不良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したトウショウヘイローに3/4馬身届かず2着となった。

5歳（2013年）

1月13日、中2週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

2月23日、中5週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた22戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2400m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のエクセルサスをクビ差振り切って雨下の戦いを制した。

5月19日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

6歳（2014年）

8月23日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた25戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた26戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

10月25日、中4週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の東北ステークス（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

12月7日、中3週で迎えた29戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

7歳（2015年）

2月15日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のカシノランナウェイに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

5月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた31戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。8着に敗れた。