ウイングセクション（2015年生、母ウイングオブラック）

ウイングセクション（2015年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「翼型」。毛色は栗毛。種牡馬のダノンシャンティ（当時8歳）と交配したウイングオブラックが17歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

田中剛厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

12月24日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のウムラオフに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2018年）

5月19日、約5か月の休養明けで迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の早苗賞（新潟芝1800m 外回り小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

8月5日、中8週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

12月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

4歳（2019年）

1月19日、中6週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた8戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月2日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でF.ミナリク騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月30日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝2600m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

7月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラスの横津岳特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

11月2日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラスの磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月17日、中1週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に敗れた。

5歳（2020年）

6月21日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラブインブルームに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月9日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野極騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。