ダイシンイナリ（2017年生、母ダイシンタイムズ）

ダイシンイナリ（2017年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+稲荷」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイシンオレンジ（当時12歳）と交配したダイシンタイムズが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月10日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

9月16日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

9月29日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のタガノハイライトに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月15日、中8週で迎えた5戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

3歳（2020年）

1月19日、中4週で迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのネモフィラ賞（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

4月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は国分優作騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったオーロラテソーロに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月10日、中4週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（6戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月22日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のブッチーニに2馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

12月13日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの赤穂特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2021年）

1月11日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの尾頭橋特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

3月14日、中8週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のサンライズラポールに1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

5月2日、中3週で迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

6月12日、中5週で迎えた17戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの清洲ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に敗れた。

10月17日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた19戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

12月19日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5歳（2022年）

1月16日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上3勝クラスの遠江ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

3月12日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの中京スポーツ杯（中京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月24日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの大垣ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に敗れた。

12月18日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた25戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

6歳（2023年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上3勝クラスの門松ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

1月14日、連闘で迎えた27戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの遠江ステークス（中京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

3月11日、中7週で迎えた28戦目は、4歳以上3勝クラスの中京スポーツ杯（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず最後はラフストリームと並んで12着同着となった。

2023年4月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。