ヴェローナシチー（2019年生、母アモーレエテルノ）

ヴェローナシチー（2019年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名と同名のワインの原産地+冠名」。毛色は芦毛。種牡馬のエピファネイア（当時9歳）と交配したアモーレエテルノが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はカミイスタット。2022年の京都新聞杯(G2)で2着に入った他、2022年の京成杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,700万円（3.4万×500口）で一口馬主が募集された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月11日、デビュー戦は藤懸貴志騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月26日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンアデイブを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

2月26日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた5戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したデシエルトを差し切れず、3馬身差の2着となった。

5月7日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたアスクワイルドモア決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、逃げるフェーングロッテンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月25日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

12月24日、中8週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたシルブロン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2023年）

1月15日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

5歳（2024年）

7月20日、約18か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

8月11日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた13戦目は、ハンデG3の小倉記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は団野大成騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入り込んだ。