フェートデュヴァン（2000年生、母マーサズヴィンヤード）

フェートデュヴァン（2000年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ブドウの収穫祭」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時13歳）と交配したマーサズヴィンヤードが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地14戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の富良野特別(500万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

1月25日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワブレスイングにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月8日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

3月9日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラヴラヴラビットをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月16日、約8か月半の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

4歳（2004年）

1月12日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた8戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバテてしまい14着に敗れた。

3月13日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月22日、中9週で迎えた10戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の長岡特別（新潟芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

6月13日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

7月3日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイティーカラーに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

8月15日、中5週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のウイングランツに1馬身1/4の差をつけて制した。

9月4日、中2週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。