アグネススペシャル（1997年生、母ミルレーサー）

アグネススペシャル（1997年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したミルレーサーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地39戦5勝2着4回。2002年のオールカマー(G2)で2着に入った他、2003年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

12月12日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は416kg。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダイワバーミンガムに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2000年）

1月29日、中6週で迎えた2戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月5日、中4週で迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の山桜賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

4歳（2001年）

3月3日、約11か月半の休養明けで迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトーセンサンダーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4月29日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の金峰山特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた8戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジーガーストームをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月8日、中2週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の北洋特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のイングランドシチーに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月4日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

11月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5歳（2002年）

4月28日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したニホンピロニールを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月19日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシャドウリングに1馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

6月9日、中2週で迎えた16戦目は、柄崎将寿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトーセンサンダーを3/4馬身振り切って5勝目を獲得した。

7月7日、中3週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月25日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトーワトレジャーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月22日、中3週で迎えた20戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったロサードにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

10月27日、中4週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

6歳（2003年）

1月5日、中9週で迎えた22戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた23戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月9日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた25戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（9戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず15着に敗れた。

11月29日、約8か月の休み明けで迎えた26戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。17頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた27戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に終わった。

7歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた28戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月7日、中2週で迎えた29戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた30戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

5月16日、中9週で迎えた31戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた32戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

8歳（2005年）

9月10日、約15か月半の休み明けで迎えた33戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた34戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

9歳（2006年）

1月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた37戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

4月15日、中9週で迎えた38戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた39戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。