ナムラムート（2014年生、母ナムラテンニョ）

ナムラムート（2014年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勇気（独）」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時18歳）と交配したナムラテンニョが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はいとう牧場。2020年の園田チャレンジカップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森田直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

12月25日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったアニマルインミーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3歳（2017年）

4月1日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズカアカデミーを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月15日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

10月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

4歳（2018年）

1月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

3月11日、中8週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月14日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

5歳（2019年）

1月14日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着を確保した。

2月3日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアカツキジョーに1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

3月2日、中3週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

5月11日、中9週で迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

7月14日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

12月1日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

6歳（2020年）

5月2日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

2020年5月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6月3日、中4週で迎えた15戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、孟夏特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウラガーノを3/4馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

6月26日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、半夏生『明石だこ』特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワシヅカミに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月17日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイルティモーネに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月12日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦3勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた19戦目は、地方重賞の園田チャレンジカップ（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったナリタミニスターを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月9日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞の兵庫ゴールドカップ（園田ダート1230m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた21戦目は、秋寒特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（6戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のイルティモーネに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2021年8月4日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。