カシノテンカ（2004年生、母エーコートウショウ）

カシノテンカ（2004年5月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋天下」。毛色は鹿毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時12歳）と交配したエーコートウショウが21歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は武田修一。戦績は、中央平地17戦1勝、地方9戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、武田修一から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、武田修一から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、柏木務によって315万円で落札された。

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月12日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

3歳（2007年）

2月28日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg減らして迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の紅梅賞（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3月28日、中3週で迎えた3戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の唐船山特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

4月21日、中2週で迎えた4戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた5戦目は、池崎祐介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

6月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

8月5日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

9月1日、中3週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた11戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

10月8日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

11月17日、中5週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた13戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、トパーズ特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた14戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、ディセンバー特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月24日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上B2-5（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉留孝司騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクールアイメイクを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2008年）

1月5日、中1週で迎えた16戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2-4（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したギャラクシーソードを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

1月27日、中2週で迎えた17戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2-4（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したグリントインダンスを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

2月9日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上B2-3（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトコナツを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

3月16日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上B2-2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

4月19日、中4週で馬体重を前走から25kg減らして迎えた20戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレディプリンセスをハナ差振り切って3勝目をゲットした。

5月17日、中3週で迎えた21戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の川越特別（東京芝1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず17着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の桶狭間特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下の青葉城特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

8月10日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた25戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

10月25日、中6週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手に欠いて15着に終わった。