ユティタム（2020年生、母ジペッサ）

ユティタム（2020年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「公正、正義(タイ語)」。毛色は栗毛。種牡馬のJustify（当時5歳）と交配したジペッサが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年のオアシスステークス(オープン)に勝利した他、2023年の青竜ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって2億2,000万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月27日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は502kg。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったペリエールに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンデーヒーローに8馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月28日、中3週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメイクザビートに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3歳（2023年）

5月14日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のコパノパサディナに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

7月12日、中7週で迎えた5戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月19日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた7戦目は、神奈川記念（JRA・NAR交流）（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2024年）

4月20日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のペリエールをアタマ差振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

6月1日、中5週で迎えた9戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

8月4日、中8週で迎えた10戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木大輔騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

12月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、コールドムーンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で佐々木大輔騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

5歳（2025年）

2月16日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京ダート1400m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。