エリモセントラル（1995年生、母パッシングピース）

エリモセントラル（1995年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のドクターデヴィアス（当時6歳）と交配したパッシングピースが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地39戦6勝2着5回。2001年の京都金杯(ハンデG3)で2着に入った他、2001年の京都牝馬ステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

17歳のとき、エクセルマネジメントから「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、鳥谷部辰次郎によって8.4万円で落札された。

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

3月7日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月7日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスナークサクセスを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

12月5日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って6着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

4歳（1999年）

2月14日、中7週で迎えた6戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた7戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

5月1日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

5月29日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたタイレスポール決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月4日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のタヤスチェリーをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

7月25日、中2週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったボストンタイムにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

8月15日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、エアザイオンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月11日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の夕張特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたハギノラベンダー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月25日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のスノーパレードに1馬身1/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

10月9日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上900万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルジェイソンをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

12月5日、中7週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の’99ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の虹の松原ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は山田泰誠騎手（5戦2勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

5歳（2000年）

1月16日、中3週で迎えた22戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月20日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

3月26日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

4月29日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

7月9日、中9週で迎えた28戦目は、UHB杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（6戦2勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた29戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（7戦2勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の北海道新聞杯（札幌芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

9月16日、中2週で迎えた32戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のオカノスピカを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月1日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の外房ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のツルマルイソノツルを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月17日、中7週で迎えた35戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 雨/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

6歳（2001年）

1月5日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったダイタクリーヴァに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

1月28日、中2週で迎えた37戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月25日、中3週で迎えた38戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

3月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた39戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。