イトカワサクラ（2020年生、母カワカミサクラ）

イトカワサクラ（2020年1月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「静岡県熱海市糸川のほとりに咲く桜」。毛色は芦毛。種牡馬のゴールドシップ（当時11歳）と交配したカワカミサクラが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は三石川上牧場。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三石川上牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、二口雅一によって1,210万円で落札された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

4月1日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキタサンダムールをハナ差振り切って初白星を挙げた。

4月23日、中2週で迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

7月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るユイを猛烈な末脚でアタマ差だけ差し切ってファンの高評価に応えた。

4歳（2024年）

4月28日、約10か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの国分寺特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず最後はソバナと並んで5着同着となった。

8月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したチルカーノを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

9月22日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に終わった。