アイシャルテイオー（1993年生、母ブラツドスペンサー）

アイシャルテイオー（1993年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時8歳）と交配したブラツドスペンサーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地28戦6勝2着5回、地方1戦0勝。1999年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田敏夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月7日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（東京ダート1400m 曇/重）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のダイワルーベンスに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（1997年）

3月2日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた4戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

4月26日、中5週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下の二王子岳特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、5着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島芝2600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったボストンタイカンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月6日、中2週で迎えた9戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のビーユアフレンドに2馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

7月20日、中1週で迎えた10戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアクイローネを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月24日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、伸びてきたダイワオーシュウ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

9月27日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したショウナンアクティを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したヘキウンにハナ差届かず2着に甘んじた。

5歳（1998年）

7月19日、約8か月半の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るウメノダンサーを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

6歳（1999年）

1月10日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

4月4日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシンコウシングラーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月22日、中6週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の箱根ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のケイズドリームをクビ差振り切って6勝目をゲットした。

6月12日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は大西直宏騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったローゼンカバリーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月16日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた24戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた25戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（4戦2勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

7歳（2000年）

1月9日、中4週で迎えた26戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（5戦2勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

9歳（2002年）

1月14日、約22か月の休養明けで迎えた28戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

6月18日、約5か月の休養明けで迎えた29戦目は、鈴木義久騎手を鞍上に迎えて、上山・葉山温泉女将会賞（上山ダート1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。