エレガントスピーチ（2006年生、母ノーテリング）

エレガントスピーチ（2006年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優雅な話し方」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトリースピーチ（当時13歳）と交配したノーテリングが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地10戦1勝2着2回、地方13戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

粕谷昌央厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

3月22日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着を確保した。

4月19日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月27日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、抜け出したプリティブルームを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

7月11日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のラッキーフラワーに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、伸びてきたナムラエクシード決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

12月20日、中6週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

4歳（2010年）

2月13日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

4月14日、中8週で迎えた10戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、11.3JBCin船橋賞（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた11戦目は、昭和の日特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、キタサンコンバットに交わされて2馬身差の2着となった。

5月26日、中3週で迎えた12戦目は、つつじ特別（浦和ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、タカラシャフトにハナ差交わされて2着に甘んじた。

6月9日、中1週で迎えた13戦目は、水車特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川島正太郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

7月22日、中5週で迎えた14戦目は、海ほたる特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川島正太郎騎手（4戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

8月31日、中5週で迎えた15戦目は、東京中日スポーツ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川島正太郎騎手（5戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた16戦目は、一般B3 C1（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川島正太郎騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るビューテフルレデーを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を収める

10月21日、中3週で迎えた17戦目は、オパール賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で川島正太郎騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神でバテることなく粘り続けて、最後は2着のロイヤルデジタルに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月3日、中1週で迎えた18戦目は、千葉ロッテマリーンズ盃（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川島正太郎騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

12月7日、中4週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の東京スポーツ盃（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5歳（2011年）

5月3日、約5か月の休み明けで迎えた20戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の閃光スプリント（船橋ダート1000m 雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた21戦目は、佐藤裕太騎手を鞍上に迎えて、小田原市特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

6月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

8月28日、中9週で迎えた23戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。