ラズベリータイム（2003年生、母レディストロベリー）

ラズベリータイム（2003年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「木苺が実る時。母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時11歳）と交配したレディストロベリーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

18歳のとき、木村秀則から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

広尾サラブレッド倶楽部にて総額1,680万円（3.36万×500口）で一口馬主が募集された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

3月19日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

7月2日、中1週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸びを見せたが、勝ったスプリングダイアンにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

7月30日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエビスハルカに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4歳（2007年）

2月4日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5月5日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルパシオンを差し切れず、1馬身差の2着となった。

9月1日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月7日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジョウノエリザベスを半馬身振り切って優勝

11月11日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレフィナーダを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2008年）

2月16日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

10月5日、約7か月半の休み明けで迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

10月26日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた16戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に終わった。

6歳（2009年）

2月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた18戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。