マイネルパシオン（2002年生、母スプライトパッサー）

マイネルパシオン（2002年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋情熱（西）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時7歳）と交配したスプライトパッサーが16歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）ビッグレッドファーム。戦績は、中央平地36戦4勝2着5回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は2007年のアプローズ賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,600万円（16万×100口）で一口馬主が募集された。

柄崎孝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

8月15日、デビュー戦は北村浩平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は454kg。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

9月4日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村浩平騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた3戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

3歳（2005年）

5月29日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月2日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

7月31日、中1週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセングレイスを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

8月28日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

11月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のダンツクインビーに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月4日、中1週で迎えた11戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2005ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

12月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、マリウスに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4歳（2006年）

1月23日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

2月25日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで踏ん張ったが、マヤノライジンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月12日、中1週で迎えた15戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の美利河特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

10月22日、中9週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた20戦目は、柄崎将寿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝1800m 雨/重）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

5歳（2007年）

2月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月25日、中3週で迎えた22戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、ヒシシンエイに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

5月6日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたノープロブレム決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月20日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のラズベリータイムに1馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

9月2日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の札幌日経賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた28戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったトウカイオスカーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月27日、中1週で迎えた30戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 雨/不良）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた31戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のヒカルダイヤモンドに2馬身の差をつけて制した。

12月9日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

6歳（2008年）

12月14日、約12か月半の休養明けで迎えた33戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

7歳（2009年）

1月4日、中2週で迎えた34戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた35戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい14着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた36戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

3月29日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた38戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。