トウカイオスカー（2004年生、母ブリリアントミスト）

トウカイオスカー（2004年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋アカデミー賞の黄金像」。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時16歳）と交配したブリリアントミストが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地16戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年のアイルランドトロフィー(1600万下)。

経歴

デビュー前

後藤由之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月2日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のダイワバリオスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2007年）

3月10日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスマートカスタムをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月29日、中3週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、6着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

9月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

10月14日、中4週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルパシオンに1馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレイルバードをアタマ差振り切って勝利をモノにする

11月23日、中2週で迎えた9戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず17着に敗れた。

4歳（2008年）

4月26日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月8日、約6か月の休養明けで迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のマレーシアカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2009年）

4月19日、約5か月半の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のアハルテケステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したスピードタッチを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月31日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

8月1日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のドリームゼニスに2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。