ヤマフリアル（1986年生、母ミスゲラン）

ヤマフリアル（1986年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時7歳）と交配したミスゲランが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地17戦2勝2着3回。1989年のエリザベス女王杯(牝G1)で2着に入った他、1989年の桜花賞(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

2月25日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモアーグットレディに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月12日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、ヤンゲストシチーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月9日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、4着に入った。

5月21日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。24頭立ての5番人気に推されて19番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

6月18日、中3週で迎えた5戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したトウショウユードラを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で村本善之騎手（6戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のドゥルガーに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月22日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で村本善之騎手（7戦2勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で村本善之騎手（8戦2勝）。20頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったサンドピアリスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

12月24日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で村本善之騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

4歳（1990年）

1月28日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で村本善之騎手（10戦2勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

10月14日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で村本善之騎手（11戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

11月17日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で村本善之騎手（12戦2勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で村本善之騎手（13戦2勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

5歳（1991年）

1月27日、中7週で迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は村本善之騎手（14戦2勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

3月24日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。