パワーズオブテン（2014年生、母ヤマカツセイレーン）

パワーズオブテン（2014年4月25日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「１０の累乗」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤマックス（当時15歳）と交配したヤマカツセイレーンが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は大西ファーム。主な勝ち鞍は2018年の志賀町を描く美術展(一般B2三)。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月10日、デビュー戦は田中健騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は420kg。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

3歳（2017年）

2月18日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた4戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた5戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

8月30日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の鈴蘭高原賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

9月24日、中3週で迎えた8戦目は、塚本弘隆騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月1日、連闘で迎えた9戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、一般C2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマチョウマグナムを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月8日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2十（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で西森将司騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた11戦目は、グッドパートナーコーシンカップ（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で西森将司騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったカプリチオーソに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったフォーエバースカイに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月21日、中1週で迎えた13戦目は、沖静男騎手を鞍上に迎えて、一般C2五（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2五（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で沖静男騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2五（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で沖静男騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

4歳（2018年）

3月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、池田敦騎手を鞍上に迎えて、一般C2五（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月3日、連闘で馬体重を前走から7kg絞って迎えた17戦目は、中島龍也騎手を鞍上に迎えて、一般C2四（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエクセルビームに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月17日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2三（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は池田敦騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオレノヴィジョンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2三（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池田敦騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2二（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池田敦騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイノレンジャーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

6月5日、中2週で迎えた21戦目は、能登よさこい祭賞（金沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で池田敦騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月19日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1四（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は中島龍也騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた23戦目は、一般C1五（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は池田敦騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月10日、連闘で迎えた24戦目は、一般C1三（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池田敦騎手（6戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた25戦目は、一般C1四（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池田敦騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカルマクイーンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、一般C1三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池田敦騎手（8戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったロイジービヴに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月23日、中1週で迎えた27戦目は、楽天競馬“ポッ娘”津田麻莉奈賞（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で池田敦騎手（9戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るノーブルステップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月4日、中1週で迎えた28戦目は、一般B2四（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で池田敦騎手（10戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたゴールデンパレス決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月13日、連闘で迎えた29戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、ふれてみるいしかわの文化展（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた30戦目は、志賀町を描く美術展（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は池田敦騎手（11戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のデルマタッシャデナに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月11日、中1週で迎えた31戦目は、一般B1四（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池田敦騎手（12戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた32戦目は、いしかわ中世のやきもの特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で池田敦騎手（13戦3勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

5歳（2019年）

4月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

5月19日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた34戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。