イノレンジャー（2014年生、母アドマイヤファイン）

イノレンジャー（2014年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主名より＋レンジャー。力強いさまを連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックホーク（当時20歳）と交配したアドマイヤファインが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は熊本県、生産者は本田土寿。主な勝ち鞍は2018年の一般C2六。

経歴

デビュー前

1歳のとき、本田土寿から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、井上久光によって766.8万円で落札された。

柴田政人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

8月6日、デビュー戦はD.バルジュー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

3歳（2017年）

2月12日、約6か月半の休み明けで迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

7月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

7月29日、中3週で迎えた4戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた5戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた6戦目は、栗原大河騎手を鞍上に迎えて、一般C2十四（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

10月1日、連闘で迎えた7戦目は、葛山晃平騎手を鞍上に迎えて、一般C2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

10月8日、連闘で迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るアクロスザシャインを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月22日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2八（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は栗原大河騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るデルマイヨマンテを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

11月7日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2三（金沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で栗原大河騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のディープサミットに1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月26日、中2週で迎えた11戦目は、一般C1六（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で栗原大河騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、ベルウッドスバルに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中1週で迎えた12戦目は、一般C1五（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で栗原大河騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、ドラゴンランスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2018年）

3月27日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、一般C1六（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で栗原大河騎手（5戦2勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1十（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で栗原大河騎手（6戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月17日、連闘で迎えた15戦目は、ほくりく外食産業展特別（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で栗原大河騎手（7戦2勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2三（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で栗原大河騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

5月15日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2二（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で栗原大河騎手（9戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、パワーズオブテンに交わされて3馬身差の2着となった。

5月22日、連闘で迎えた18戦目は、一般C2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で栗原大河騎手（10戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月29日、連闘で迎えた19戦目は、一般C2二（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で栗原大河騎手（11戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた20戦目は、一般C2四（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で栗原大河騎手（12戦2勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

7月3日、連闘で迎えた21戦目は、一般C2（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で栗原大河騎手（13戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

7月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、一般C2六（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で栗原大河騎手（14戦2勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のシュガーベイをクビ差振り切って4勝目を手にした。

8月5日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、一般C1五（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で栗原大河騎手（15戦3勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた24戦目は、平成30年7月豪雨被災者支援（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で栗原大河騎手（16戦3勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた25戦目は、一般C1六（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で栗原大河騎手（17戦3勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた26戦目は、一般C1七（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は18戦連続で栗原大河騎手（18戦3勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた27戦目は、一般C1六（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は19戦連続で栗原大河騎手（19戦3勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた28戦目は、一般C1六（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は20戦連続で栗原大河騎手（20戦3勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた29戦目は、一般C1七（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は21戦連続で栗原大河騎手（21戦3勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた30戦目は、一般C1七（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は22戦連続で栗原大河騎手（22戦3勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

12月25日、連闘で迎えた31戦目は、一般C1六（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は23戦連続で栗原大河騎手（23戦3勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

5歳（2019年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から15kg増やして迎えた32戦目は、塚本弘隆騎手を鞍上に迎えて、北陸先端科学技術大学院大学西本一志記念（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。