サトノフラッグ（2017年生、母バラダセール）

サトノフラッグ（2017年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+旗」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したバラダセールが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の弥生賞(G2)に勝利した他、2020年の菊花賞(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、里見治によって1億7,820万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月19日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月16日、中3週で迎えた2戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のデジマノハナに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2020年）

1月5日、中6週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.マーフィー騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアンサンブルに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

3月8日、中8週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワーケアに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月19日、中5週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月31日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

9月21日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2の朝日杯セントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したバビットを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して14番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

4歳（2021年）

1月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

3月14日、中6週で迎えた10戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

6月13日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したザダルにクビ差届かず2着に惜敗した。

6歳（2023年）

1月28日、約20か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

2023年2月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。