ココナッツブラウン（2020年生、母ルアーズストリート）

ココナッツブラウン（2020年4月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「茶色の一種」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したルアーズストリートが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2025年の札幌記念(G2)で2着に入った他、2025年のクイーンステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

上村洋行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

2月5日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、3歳戦のメイクデビュー中京（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したタイキバルドルにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヨシノクラウンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

7月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったミヤビを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月30日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアンノウンレディに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

9月17日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦2勝）。17頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4歳（2024年）

2月11日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの春日特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプッシュオンをクビ差振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

10月12日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの大原ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

12月1日、中6週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの嵯峨野ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では閃光の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

5歳（2025年）

2月9日、中9週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

5月18日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの錦ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のガイアメンテに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したアルジーヌにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月17日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したトップナイフを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月16日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。