フラッシュバニヤン（2004年生、母ビューティフルジェム）

フラッシュバニヤン（2004年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「光＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のタバスコキャット（当時13歳）と交配したビューティフルジェムが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者はロイヤルファーム（有）新冠支場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方27戦11勝2着5回。主な勝ち鞍は2009年の小瀬特別(一般B3)。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月6日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

4月22日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

7月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

8月31日、中6週で迎えた4戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月26日、中3週で迎えた5戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったコパノリュージンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4歳（2008年）

1月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた6戦目は、一般C32（笠松ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したラヴリーゲストを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月10日、中4週で迎えた7戦目は、祝!中村翼13歳誕生日記念（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメモリーチャレンジを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

3月9日、中3週で迎えた8戦目は、祝ゆらちゃん1歳誕生日記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のチョウトキメキに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月3日、中3週で迎えた9戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、春風特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた10戦目は、一般C24（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はミツアキミリオンと並んで1着同着となった。

5月15日、中2週で迎えた11戦目は、屋形船特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた12戦目は、頑張れ!笠松競馬騎手会（笠松ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（5戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では逸出した伸びを見せたが、エイシンランシングにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた14戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスオフェンスに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月10日、中1週で迎えた15戦目は、白露特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテラノロマンスキーに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月25日、中1週で迎えた16戦目は、コスモス特別（笠松ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったサンシャインクインに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月17日、中2週で迎えた17戦目は、竜神特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るゴッドギフトサインを次元の違う末脚で半馬身差し切って単勝一倍台の支持に応えた。

12月12日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2009年）

1月1日、中2週で迎えた19戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモフトゥーロに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

1月11日、中0週で迎えた20戦目は、めいほう杯（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプリンセスアイリに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

1月23日、中1週で迎えた21戦目は、端月特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（7戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

2月12日、中2週で迎えた22戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（8戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキンに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月23日、中1週で迎えた23戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（9戦5勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた24戦目は、一般B12（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（10戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のゴールドカードに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月30日、中2週で迎えた25戦目は、一般B11（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（11戦6勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4月8日、連闘で迎えた26戦目は、奈良津桜特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（12戦6勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた27戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般B8（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のパワーインパクトをクビ差振り切って10勝目を達成した。

5月13日、中1週で迎えた28戦目は、小瀬特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のナイスドトウに1馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

6月9日、中3週で迎えた29戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

7月6日、中3週で迎えた30戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C1八（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた31戦目は、的場直之騎手を鞍上に迎えて、一般C1七八（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。