オリオンワンサイド（2004年生、母ミラノコレクション）

オリオンワンサイド（2004年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋圧倒的な」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクワートルスクワート（当時6歳）と交配したミラノコレクションが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は荒木貴宏。戦績は、中央平地9戦1勝、地方26戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月17日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のウエストラインに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2007年）

6月30日、約6か月半の休養明けで迎えた2戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

9月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

11月10日、中7週で迎えた4戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

11月17日、連闘で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤聖也騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

12月22日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤聖也騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4歳（2008年）

1月6日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で佐藤聖也騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

3月9日、中8週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤聖也騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤聖也騎手（5戦0勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

10月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた10戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、コスモス特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた11戦目は、北村欣也騎手を鞍上に迎えて、さざんか特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

11月24日、中3週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた12戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、ローズ特別（佐賀ダート1800m 雨/重）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上A3 B1（佐賀ダート1400m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村欣也騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

5歳（2009年）

1月3日、中1週で迎えた14戦目は、門松特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は吉留孝司騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた15戦目は、睦月特別（佐賀ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は北村欣也騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた16戦目は、梅花特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村欣也騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた17戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、アネモネ特別（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた18戦目は、青柳健一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1 B2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた19戦目は、マーガレット特別（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は長田進仁騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

5月10日、中4週で迎えた20戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般E2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したジニアビスティーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月16日、連闘で迎えた21戦目は、一般Eイ（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず3着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた22戦目は、一般D7（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

6月5日、連闘で迎えた23戦目は、一般Dハ（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

6月13日、連闘で迎えた24戦目は、一般D5（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（4戦0勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた25戦目は、一般D8（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で赤岡修次騎手（5戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた26戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、一般Dニ（高知ダート1300m 晴/重）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のレイヤードモチーフに1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月19日、連闘で迎えた27戦目は、高橋利幸騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のスーパーラビオスを半馬身振り切って3勝目をマークした。

8月9日、中2週で迎えた28戦目は、ミサトレッド特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋利幸騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた29戦目は、2歳戦の祝・泰斗君（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋利幸騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホリエモンに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

9月27日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、ショウメイギク特別（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高橋利幸騎手（3戦2勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた31戦目は、一般C3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋利幸騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

10月24日、連闘で迎えた32戦目は、一般Cロ（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋利幸騎手（5戦2勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシルクタフネスに1馬身半の差をつけて制した。

11月1日、連闘で迎えた33戦目は、貴史・真美結婚特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋利幸騎手（6戦3勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

11月7日、連闘で迎えた34戦目は、一般Cロ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高橋利幸騎手（7戦3勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた35戦目は、一般C2（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で高橋利幸騎手（8戦3勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったカシマゼロワンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。