フタバハヤテ（1984年生、母ミナトスイレン）

フタバハヤテ（1984年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフアルコン（当時20歳）と交配したミナトスイレンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は合資会社青森牧場。戦績は、中央平地14戦4勝。1987年のヒヤシンス賞(オープン)に勝利した他、1987年のバイオレット賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

成宮明光厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のプリンシプルに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳400万下の万両賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

3歳（1987年）

1月11日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下の七草特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のウィルトップワンに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

2月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンのヒヤシンス賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメジロフルマーに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

2月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのバイオレット賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のケンスキーをクビ差振り切って勝利をモノにする

4歳（1988年）

2月7日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦4勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた7戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で蛯沢誠治騎手（6戦4勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた8戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で蛯沢誠治騎手（7戦4勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

3月27日、連闘で迎えた9戦目は、音無秀孝騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

7月17日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、やまびこステークス（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（8戦4勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた11戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5歳（1989年）

1月16日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、5歳以上1400万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（9戦4勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上1400万下の白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（10戦4勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

3月5日、中4週で迎えた14戦目は、5歳以上1400万下の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（11戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。